Symbol (XYM) でハーベストが来ないと嘆くあなた、もちろんハーベストの条件は満たしていますよね。まずは以下の記事でハーベストの設定ができていることを確認してみてください。
なぜハーベストが来ないのか
答えは簡単です。
ハーベスト回数は生成されるブロックの数に一致します。Symbol (XYM) の場合、1日の生成ブロック数は約2,880ブロックです。
この1日2,880回のチャンスをインポータンスと呼ばれる武器で奪い合うわけです。
ハーベスト条件を満たしているからといって月に一回必ずハーベストするとは限りません。@poi_symbol さんのサイトによると、実際のインポータンスはウォレットのインポータンスの約3倍多いようですが、確率を用いた理論値ではほとんどの人がハーベストしません。10,000XYMくらいではそもそもインポータンスが低いので、実効インポータンスがその3倍であっても誤差レベルでしかないということです。
では、残高別(≒インポータンス別)にハーベスト発生確率を見てみましょう。前述のとおり、この記事では以下の前提で記載しております。
ハーベストはインポータンススコア x 3の確率で行われる。
10,000XYM保有者の場合
10,000 XYM 保有者の場合、おそらくウォレットのインポータンスは約 0.000121% だと思います。これを3倍して、実質のインポータンスを 0.000363% と仮定した場合、1ヶ月、1年間のハーベスト回数を二項分布に当てはめれば以下のようになります。
- 1ヶ月のハーベスト回数は70%以上の人が0回。多い人で2回。
- 1年間のハーベスト回数は20%の人が4回。相当運の良い人で9回。
100,000XYM保有者の場合
100,000 XYM 保有者の場合、おそらくウォレットのインポータンスは約 0.00120% だと思います。これを3倍して、実質のインポータンスを 0.00363% と仮定した場合、1ヶ月、1年間のハーベスト回数を二項分布に当てはめれば以下のようになります。
- 1ヶ月のハーベスト回数の最頻値は3回。多い人(確率1%以上)で8回。
- 1年間のハーベスト回数の最頻値は38回。100人に1人は50回。
1,000,000XYM保有者の場合
1,000,000 XYM 保有者の場合、おそらくウォレットのインポータンスは約 0.00120% だと思います。これを3倍して、実質のインポータンスを 0.00363% と仮定した場合、1ヶ月、1年間のハーベスト回数を二項分布に当てはめれば以下のようになります。
- 1ヶ月のハーベスト回数の最頻値は32回。多い人(確率1%以上)で43回。
- 1年間のハーベスト回数の最頻値は383回。100人に1人は404回。
結論
上記の二項分布のグラフを見れば分かる通り、インポータンスが高ければ必ずハーベストが来ます。インポータンスが低いと、1日最大2,880回の抽選(ブロック生成)に当たることは相当な強運なのです。
試行回数が少ないので確率も収束せず、まったくハーベストが来ないという状況に陥ります。
試行回数が多くなればなるほど、理論値(確率)に収束するという「大数の法則」がありますが、ハーベストにのみ言及すると1年間で100万回の抽選しかないので、おそらく収束しないのではないかと思います。
ハーベスト確率を上げる唯一の方法
それではどうすればハーベスト確率を上げることができるか。
それは、インポータンスを上げることです。インポータンスは以下の要素で計算されています。
- Symbol の保有残高
- 支払い手数料の合計
- ノード報酬の受け取り回数
この中で手早く対応を打てるのが、Symbolの保有残高を増やすことです。
ただし、APR(年換算の利回り)で考えた場合は、インポータンスに関係なく一律だと考えています。(機会があれば検証してみます)
ハーベストの有無にノードのインポータンスは一切関係なし
ハーベストが来ない場合、「このノードはダメだ」と思ってしまうこともあるでしょう。
Symbol のドキュメントを見る限り、ハーベスト確率はハーベスターのアカウントのインポータンスが影響すると書かれていますが、ノードが影響するとの記述はどこにもありません。
どこのノードに移動しても、ハーベスターのインポータンスが増えない限り、ハーベストの確率は変わりません。
コメント
[…] harbest-xymより引用 […]